退任のごあいさつ
4月11日に行われました株式会社カマタマーレ讃岐の平成24年度定時株主総会におきまして、私は4月30日をもって代表取締役社長を退任することになりました。
株式会社カマタマーレ讃岐はJFL2年目の2012年度決算において約3800万円の赤字を計上し、債務超過も7000万円を超えることとなりました。主因はスポンサー収入が約2200万円、入場料収入が約1000万円、後援会収入が約800万円予算を下回ったことであります。そのような中、3月の定例県議会におきましてカマタマーレ讃岐に対しまして3000万円のご支援をいただく予算が可決されたことはご承知の通りであります。しかし、赤字会社に対する税金での支援ということで、会社組織としての責任を痛感しており、県民の皆さんには大変申し訳なく思っております。3月28日開催の取締役会におきまして組織として責任を取る必要があることが議題となり、代表取締役社長である私が辞任し、組織の刷新を図ることといたしました。後任人事につきましては、熊野實氏が代表取締役社長に、財界に精通されている大西大介氏が代表取締役会長に5月1日より就任することになります。また、私は相談役として今後もカマタマーレ讃岐を支援していきたいと考えております。どうか新社長、新会長に対しまして私同様、ご支援を賜りますようよろしくお願い致します。
振り返ってみますと2年4か月前に社長に就任して以来、チーム強化、入場者の確保、育成組織の整備、大学との連携、市民スポーツの振興などに取り組み、ホームタウン活動にも精一杯力をそそいできました。また、営業活動も国内はもとより、海外まで足を運びましたが、不況の中、メインスポンサーを獲得することができなかった事は、大変残念でありました。しかし、新組織においては、県民、財界、行政が一体となったオール香川の組織体制に向けた道筋ができた事は私の喜びとするところであります。
新しい組織形成に一定の目途が立ち、香川にJリーグチームを誕生させるという夢の実現を目前にしてバトンタッチすることは残念ですが、カマタマーレ讃岐の一時代を担うことができたことを誇りに思っております。
どうか県民の皆さん、県内企業の皆さん、これからもカマタマーレ讃岐という香川県の財産を育てていきましょう。そして、全国に誇れる魅力的な故郷を作っていきましょう。カマタマーレ讃岐をどうぞよろしくお願い致します。
最後になりますがこれまで非力な私を支えていただきました多くのサポーターの皆さん、スポンサーをはじめとする企業の皆さん、行政関係者の皆さんなど、すべての県民の皆さんにお礼を申し上げ、退任の挨拶といたします。
ありがとうございました。
2013年4月12日
株式会社カマタマーレ讃岐
代表取締役社長 住谷幸伸
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